Q.２０ 関根さんでも怒ることってあるんですか？
温厚な関根さんが怒鳴った瞬間はこんな時…
それくらいですか。本当に温厚なんですね。関根さんのお父様は怒ったりはしなかったんですか。
いや、怒りましたよ。怖かったですね。親父は明治生まれの人ですから、厳しかったんですよ。ただ、僕が小学校2年くらいの時に脳梗塞で倒れて、半年間リハビリして復帰したんですけど、そこからは病弱になったから、そんなに怖くなくなっちゃったんですよ。だから、父親を越えるというか、あるじゃないですか。よく高校2年くらいの時に、親父と取っ組み合いして、親父が自分よりも弱いんで、もう逆らうのやめようと思ったとか。それが、小学校2年の時にきちゃって親父が俺より弱くなっちゃったんですよ。存在は一家の大黒柱だけど、病弱という意味で、労わらなければいけないという。ぶつかるとか、乗り越えるとかって父親像ではなかったですね。
自分が父親になった時に、怖い父親でいようとか、芸能界で怖い先輩でいようというのは？
そういうのはないですね。先輩も怖い人はあんまりいなかったし。
テレビとか見てると、吉本興業なんてかなり上下関係が厳しくて先輩を怖がっている印象がありますよね。
ああ、吉本は厳しい先輩がいたんじゃないですか。あっちは怖いと思いますよ、結構。東京の方はそんなに怖い先輩っていなかったですね。でも、テレビ局の現場が怖かったです。怒声が飛ぶんですよ。「馬鹿野郎！この野郎！」って。生放送のトップテンなんてね。生放送ですから、もう間に合わないから。またそのディレクターの人が怖くて。でも怒声ってよくないですよね。現場の雰囲気が悪くなる。だから、今ないですよ。昔はそういう職人気質みたいなのありましたよね。今は、もう少ないですよ。
明日は「Q.２１ 礼儀や挨拶は大事だと思いますか？」です。
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